狭い道も走りやすくなる!車両感覚をつかむポイントや練習方法
車で狭い道を走行したり駐車場で車庫入れをしたりする際には「車両感覚」が重要になります。しかしどのようなポイントを押さえれば車両感覚が身につくのでしょうか?
以下で車両感覚の基本や習得方法を知り、狭い道での運転や駐車に自信をつけていきましょう。
目次
車両感覚をつかむポイント
まずは車両感覚とは何かを確認し、習得するポイントを理解しましょう。
◇車両感覚とは
「車両感覚」とは、自動車の前後左右の距離感を正しく掴む能力を指します。車両感覚が身につくと、狭い道でのすれ違いや車庫入れがスムーズになり、安全で余裕のある運転が可能になります。
◇「感覚」だけに頼らない
「車両感覚」とはいえ、直感や身体的感覚だけに頼るのではなく、物理的な目印や基準を把握するのがポイントです。
例えば、停止線に停まる時も、車から見える遠近感だけを頼りに、「大体このくらい進めば停止線の位置かな」といったあいまいな判断をするのではなく、運転席から、窓のどこに見えている位置が車両の先端かを、知識として覚えておくわけです。あくまでそうした判断基準を踏まえたうえで、感覚や遠近感を補佐的に活用すると、正確なコントロールがしやすくなります。
車両感覚を身につける方法
車両感覚向上のためには、安全な場所で、前方、右側、左側などに分けて「窓からどのように見えている位置が、車の端か」をよく調べて、練習を繰り返しましょう。
◇車先端の距離感
以下の手順で、ボンネット先端の前方感覚を養っていきましょう。
① 駐車場などの白線を利用し、車の先端をその白線が横切る位置で停止させます。一度降車してきちんと車の先端が線上に来ていることを確認します。
② 運転席に戻り、正しいシートポジションをとってみて、車の先端を横切っている白線は、運転席側の窓の、どの位置に見えているかを確認します。車種によって異なりますが、多くの場合ちょうど運転席側の窓の、サイドミラーのすぐ下あたりに白線が見えているかと思います。逆にいえば、白線がサイドミラーの下側に見えるように車を停めれば、ちょうど白線の位置で停まれるわけです。
③ このように窓から見える位置を覚えたら、それを基準に何度かその白線で停まってみて、きちんと線の位置で停まれているかを確認する、という練習を繰り返しましょう。
◇左右の距離感
特に車の左側、助手席側の端は運転席から見えにくく、距離感を掴むのが難しい位置です。おすすめなのは、付箋などのシールを活用する方法です。
① 安全な広い駐車場などで、まっすぐ前方に伸びている白線の上に、平行に、左側の前後輪を乗せて車を停めます。
② そして運転席からフロントガラス越しに、その白線が見える位置にシールを貼ります。つまりフロントガラスのこのシールが見える位置が、左の車輪が通る位置、つまり車の左端と判断できます。
③ 同様に右側の車輪が通る延長線もフロントガラスのどの位置に見えているかを調べて、左右のコントロールの練習を繰り返しましょう。
まとめ
車両感覚を身につけるポイントは、なんとなくの直感だけで距離感を考えるのではなく、運転席に座って、窓のどこに見えている位置が車の端なのか、客観的な基準を覚えておくことです。まずは、安全な広い駐車場などを利用して運転席からの見え方の特性を調べ、練習を繰り返していきましょう。