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「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)」のメリットとは。後付けはできる?

ニュースなどで自動運転技術の開発が進んでいることは、耳にしたことがあるのではないでしょうか?現在は前方カメラを利用して先行車両を検知し追従運転できる技術や、道路の白線を検知するアシスト機能なども登場しています。

 

そしてブレーキの技術として「AEBS(衝突被害軽減ブレーキ)」は、最近義務化が決まりました。今回はこのAEBSとは一体どういったものなのか、AEBSの搭載された車にはどういったメリットがあり、非搭載の車に後付けができるのかといったことについてご紹介してまいります。

 

AEBSとは?

 

自動車には3点式シートベルトからはじまり、エアバッグや、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)、横滑り防止装置(ESC)、衝突安全ボディといったさまざまな安全装備がありますが、AEBSもこれらの安全技術のうちの一つです。自動車がセンサーで障害物を検知し、運転者に警告したり、ブレーキ補助動作をして衝突の可能性を減らす装置で、「Advanced Emergency Braking System(衝突被害軽減ブレーキ)」の略です。センサーによって車が周囲の状況を自動的に検知し、衝突を予測してブレーキをかけたり、前の車に近づき過ぎないように補助してくれます。

 

各メーカーによって呼び方などが少し異なることがありますが、自動ブレーキの性能基準として最低限以下の条件を満たしているものとされています。

 

参考)衝突被害軽減ブレーキの性能評価認定結果公表――国土交通省

http://www.mlit.go.jp/jidosha/AEBS.html

 

・停止中の車に、時速40kmで近づいても衝突しないこと

・時速20kmで走行中の車を60kmで追いかけている時に衝突しないこと

・時速5kmで横断中の歩行者に時速30kmで近づいても衝突しないこと

 

実際AEBSが搭載した車の事故件数が減少していることなどから、国土交通省は令和3年の11月から、国産新型乗用車への義務付けを決定しています。

 

【AEBSブレーキの義務付けのタイミング】

・国産の新型車――令和3年11月~

・国産の継続生産車――令和7年12月~

 

これから次第にAEBSが搭載されている車が街中に増えていくことは間違いありません。

 

AEBSのメリットは?

もちろんAEBSを搭載することによって、事故が減ることや快適な運転ができることがメリットです。また事故に関わるさまざまな支出を抑えられることもメリットと言えるでしょう。事故によって生じてしまう損失は、車両の修理費や人身事故にまつわる保険金などもあります。そのような支出も抑えられるようになれば、社会全体としても利益があります。

 

とはいえAEBSといっても万能ではないことに注意が必要です。急な飛び出しには対応できなかったり、天候が悪い時にうまく動作しない可能性があります。自動安全衝突被害軽減ブレーキが搭載されているからといって過信はせず、安全運転を心がけることがとても大切です。

 

AEBSは後付できる?

現在のところ、新しく開発される車のみに搭載が義務付けられているだけで、AEBSの後付けはできません。非搭載の車でも法的な問題が特にあるわけではありませんが、これから新車の購入を考えている方は、搭載の有無をきちんとチェックするのがおすすめです。

 

AEBSは後付けができませんが、ペダルの踏み間違いを防止する装置ならば可能です。これは、万が一ブレーキと間違えてアクセルを踏み込んでも、急発進しないように抑制してくれる装置です。現在国土交通省が認可している商品も多数販売されていますので、事故が心配な人は設置を検討しましょう。

 

まとめ

「AEBS」とは先進の緊急ブレーキシステムのことで、エアバッグやABSなどに続く、新しい安全装置のことです。今後販売される車には少しずつ搭載が義務付けられていきます。安全で快適なカーライフのために、現在新車の購入を考えている方は、このシステムについてもよくチェックしながら車選びをしていきましょう。