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【帰省シーズンのカーライフ】田舎ののどかな道で気を付けたいコリジョンコース現象とは?

帰省先や旅行先など、交通量の少ない田舎道で起こってしまう事故。原因は、他の車が少ないから飛ばし過ぎてしまうためだと考えがちですが、実は必ずしもそれが根本的な原因ではないことがあります。

 

今回は、見通しの良い交差点で発生することがある「コリジョンコース現象」について、安全運転のためにぜひチェックしていきましょう。

 

コリジョンコース現象とは

まずは「コリジョンコース現象」の基本をチェックしていきましょう。

 

◇コリジョンコース現象とは?

コリジョンコース現象は、見通しの「良い」交差点で起こる錯覚現象のことです。直角に交わる交差点に2台の車が同じ速度で近づいている時に、お互いの存在に気付かなくなることがあるのです。「田園型事故」や「十勝型事故」とも呼ばれ、田舎道などでの事故原因として注目されています。

 

◇なぜ他の車が見えなくなる?

なぜ見晴らしのよい交差点なのに、相手の車が見えなくなってしまうのでしょうか?

 

この現象が起こる主な理由は、人間の視覚特性にあると言われています。私たちの視野は「中心視野」と「周辺視野」に分かれており、目の端でとらえる周辺視野では、動きの少ないものを認識しづらいという性質があります。

 

そして交差点に向かって直角に2台が同じ速度で接近している時は、視野の中で、相手の車の位置があまり変化しません。たとえばこちらが10m交差点に近づくと、相手も10m近づいていることで、視野の中では、いつも同じ位置に相手の車があるわけです。その結果、相手の車の動きがあまり感じられないため、その車に気づかなくなってしまうというわけです。

 

また、車のフロントピラー(フロントガラスの両端の支柱)が死角となって、接近する車を常に隠し続けてしまうといった物理的な原因が加わることもあります。

 

参考)見通しのいい交差点に潜む危険「コリジョンコース現象」とは? | JAF

https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-accident/subcategory-counterplan/faq161

 

 

コリジョンコース現象の対処方法

 

コリジョンコース現象の対処方法をチェックしましょう。

 

◇ポイント1:意識的に頭や視線を動かす

交差点に近づいたら、意識的に頭や目線を左右に動かすようにしましょう。これによって周辺視野にある車両を中心視野でとらえることができ、接近する車の動きを正確に認識できるようになります。

 

◇ポイント2:速度調整と安全確認

交差点に近づく際は、適切に減速することが大切です。特に建物が少ない場所では、スピード感覚が鈍ることがありますので、速度メーターをよく見て飛ばし過ぎていないかをこまめに確認しましょう。

 

◇ポイント3:道路標識と路面表示に注目

最近ではコリジョンコース現象への対策として、危険な交差点には特別な標識や路面表示が設置されていることがあります。「交差点あり」の標識や、路面に書かれた「交差点注意」の文字、さらには減速を促す「減速帯」などによく注意を払いながら運転しましょう。

 

 

まとめ

コリジョンコース現象は見通しの良い場所で起こるだけに、油断しやすい危険があります。対策として意識的に視線を動かすこと、適切な速度調整を行うこと、道路標識や路面表示に注意を払うことをよく心がけましょう。