どれくらい早くて大丈夫?車検の有効期限と依頼時期・タイミングの注意点
車検は車にトラブルが生じていないかを定期的に点検し、パーツの劣化などがあればきちんと整備しなければいけないと定められているルールです。今回は車検の有効期限がいつなのかということと、その有効期限よりどれくらい早く手続きができるのかということをご紹介します。
目次
車検の有効期限について
車検は安全な交通社会のためにも大切なルールであり、罰則なども厳しく定められています。有効期限についてしっかりと理解しておきましょう。
◇有効期限(自家用普通乗用自動車・小型乗用自動車・軽乗用自動車)
自家用普通乗用自動車・小型乗用自動車・軽乗用自動車では、新車を購入した時は最初の車検(初回検査)だけ購入日から3年後が有効期限と定められています。それ以降は2年おきです。中古車などを購入したケースも2年おきと定められています。(ただしトラックやバス、キャンピングカーなど乗用以外の車や、レンタカーなどはそれぞれ有効期限が異なります。)
具体的な車検の有効期間の満了日はフロントガラスに貼られた車検シールや、車検証でチェックできます。
◇車検費用
依頼先や車種、同時整備内容によって変わりますが、車検費用の相場は大体7~15万円くらいです。費用は自動車重量税や自賠責保険料などの「法定費用」と、車のパーツの修理や交換などの「整理費用」です。それなりにまとまったお金が必要になることも考えると、早めの準備が必要と言えます。
車検の依頼ができる時期と注意点
有効期限が過ぎた車は公道を走らせることはできません。しかしどれくらい早くから車検の手続きができるのでしょうか?
◇早い分にはいつでも問題ない
実は車検を早く受けることは特に規定はなく、いつでも受けられます。しかしあまりに早いと、その次の車検の期限も早められてしまう問題があります。
例えば満了日が5月20日だったとして、それより3ヶ月早い2月20日に車検を実施したとします。そうすると次回の満了日もその2年後の2月19日に早められてしまうのです。つまり3ヶ月分が損になります。
しかし満了日の1ヶ月前以内に車検を受ければ、次回の満了日は変更されません。例えば5月20日であれば、その1ヶ月前の4月20日~5月20日までの間であればいつ受けても、次回の満了日は2年後の5月20日のままになります。
したがって車検を実施する最適なタイミングは、満了日の1ヶ月前以内と言えます。
◇車検の依頼先
依頼先は車を購入したディーラーや整備工場などで受け付けています。またガソリンスタンドや車のパーツを扱っているお店などでも依頼できます。
交換パーツや工賃などの整備費用は依頼先によって変わります。予約が取れないこともあるため、手続きは1ヶ月前以内であっても、準備はそれよりも少し早めにはじめて、見積もりなどお願いしながら依頼先を選んでいきましょう。
まとめ
車検の依頼は基本的に早い分にはいつでもできるとは言えますが、1ヶ月以上早い時期に手続きをしてしまうと次回の車検の有効期限も早くなってしまうことには気をつけておきましょう。最適なタイミングは1ヶ月前以内に手続きを行うことです。
さらにその手続きの前に依頼先を選ぶことなども考えると、準備については期限の1ヶ月半~2ヶ月前くらいから少しずつ進めていくとよいでしょう。