エンジンのオーバーヒートとは?症状や対処法について
エンジンのオーバーヒートは車のよくあるトラブルの一つです。
一時的に運転ができなくなるだけの症状から、大きな修理が必要になるものなど症状は様々です。このトラブルの症状・対処法をしっかり理解していきましょう。
目次
オーバーヒートの時の症状
エンジンのオーバーヒートとは駆動しているエンジンの温度が適切に冷却されず、高温になってしまっている異常のことです。適温は80°~100°程度と言われていますが、それ以上の高温になると、他のパーツなどにもダメージを与えたりエンジン自体が故障してしまう可能性が高くなります。
まずはオーバーヒートが生じていると判断するポイントを理解していきましょう。
◇水温警告灯の点灯
明確にオーバーヒートとわかるのは、メーターパネルのタコメーター付近に表示されている水温計の点灯です。これはエンジンを冷やす冷却水の温度がかなり上がっていることを示しています。
Hマークまで至らなくても、その手前であれば車を停止させた方がよいでしょう。そしてアイドリング状態で水温が下がるかをチェックします。
◇異音
エンジンからキンキンとかカンカンといった音が鳴っている時も、オーバーヒートの可能性があります。ノッキングと呼ばれる症状です。またアクセルを踏んだ時にカリカリという異音が聞こえることもあります。
◇白煙
ボンネットの隙間から煙が立ち上がることもあります。冷却水が異常に高温になり気化しているためです。オイルの漏れが生じていることもあり、焼き付けなどを起こす深刻な状態と言えます。
オーバーヒートの対処法や予防方法
オーバーヒートの兆候が見られるような時は、どのような対処をしなければいけないのでしょうか。
◇すぐ車を停止
オーバーヒートの症状が確認されたら、一時停止できる安全な場所を見つけて迅速に車を止めましょう。無理して走り続けるとエンジンに深刻なダメージを与えてしまう可能性があります。
そしてエンジンはまだ切らず、アイドリング状態で水温計の変化をチェックします。
◇アイドリング状態で水温が下がるかチェック
アイドリング状態で水温が下がるようならばあまり深刻ではない可能性もあります。とはいえやはり無理はせずにロードサービスなどに相談した方がよいでしょう。
なお、水温が上がり続けるようならば、すぐエンジンを停止します。原因として考えられるのは、冷却水が漏れていたり、冷却水を冷やすファンが故障していることです。専門家でないと対処が難しいケースであり、ロードサービスに連絡しましょう。
◇日頃からのメンテナンス
一番の予防はエンジンの冷却水のメンテナンスです。1~3ヶ月に一度は量の確認、容器のひび割れや漏れなどが生じていないかのチェックを行いましょう。
まとめ
水温計が点灯していることや、エンジンから異音が聞こえる時はオーバーヒートを起こしていると考えられます。エンジンの深刻な故障を防ぐためにもすぐ車を停めましょう。
予防として、冷却水やエンジンオイルの定期的な点検やメンテナンスを心がけることが大切です。