エンジンブレーキとは?正しく使って燃費と安全性を高めるコツ

車の用語で「エンジンブレーキ」という言葉がありますが、これは普通のブレーキとはなにが違うのでしょうか?
今回はその基本的な仕組みと、上手な使い方のポイントを解説します。
目次
エンジンブレーキの基礎

まずはエンジンブレーキとはなにか、その基本的な仕組みを見ていきましょう。
◇エンジンブレーキの意味
エンジンブレーキとは、アクセルペダルから足を離した時、エンジンの抵抗力で速度が落ちていく仕組みのことです。簡単に言えば、惰性で走行している時の、車が減速していく現象と言えます。仕組みとしては、エンジン内部の摩擦や空気の圧縮抵抗がタイヤに伝わって速度が落ちていきます。
◇フットブレーキとの違い
フットブレーキはペダルを踏み、ブレーキパッドとディスクの摩擦によって積極的にタイヤの回転に制動力を発生させることです。
一方で、エンジンブレーキは直接的な制動力は弱いものの、エンジンの回転抵抗だけを利用して減速します。また、エンジンブレーキを効かせている間は燃料噴射がカットされ、無駄な燃料消費を抑えられる点も特徴です。
燃費と安全性を高めるエンジンブレーキの使い方

実際の運転でエンジンブレーキを上手に使うためのポイントを見ていきましょう。
◇エンジンブレーキの基本
減速や停止が必要な場面では、早めにアクセルペダルから足を離してエンジンブレーキで減速する方法もあります。急ブレーキにならず、よりスムーズに減速していくことが可能になります。
◇下り坂での活用
長い下り坂では特にエンジンブレーキを使うことが重要になります。というのも、下り坂でフットブレーキだけ頻繁に使っていると、ブレーキパッドやローターが過熱してブレーキの効きが急激に落ちてしまう「フェード現象」や、ブレーキ液が沸騰してブレーキが効かなくなる「ベーパーロック現象」を引き起こすおそれがあります。
頻繁な減速が必要になる下り坂では、エンジンブレーキも併用しつつ速度を調整すれば、こうしたブレーキ熱によるトラブルを防げます。
◇後続車への配慮
エンジンブレーキだけで減速するとブレーキランプが点灯しないため、後続車に減速が伝わりにくくなってしまうことには注意しましょう。
必要に応じて少しだけフットブレーキを踏んでランプを点滅させ、減速を知らせることも有効です。特に信号待ちや見通しの悪い交差点では、意識的にブレーキランプを点灯させるように心がけておきましょう。
まとめ
エンジンブレーキとは、エンジンの回転抵抗を利用して減速する仕組みのことです。フットブレーキの負担を減らせるため、下り坂ではエンジンブレーキによる減速も併用することが大切になります。同時にブレーキランプを意識的に点灯させるなど、後続車への配慮も忘れないようにしておきましょう。