タイヤにヒビが!交換が必要な症状や予防策について
毎日の安全運転のためには車に故障やトラブルがないかをしっかり確認することが大切です。
特にタイヤは地面と接する部分であり、安全運転のためにとても大切なパーツと言えるでしょう。
スリップサインなどタイヤの溝の減りをチェックしておくことも大事ですが、タイヤの側面にヒビ割れが生じているということもあります。少しでもヒビ割れがあったら交換しなければならないのでしょうか?
今回はその判断の仕方と、ヒビ割れを進行させないための方法についてご紹介いたします。
目次
交換が必要なヒビ割れはどれくらい?
タイヤをよく見てみると側面にヒビ割れが生じていることがあります。
うっすらと波のような模様ができるケースもあれば、はっきりと深いヒビになっているケースもあります。どれくらいのヒビが危険なのでしょうか。
◇タイヤの構造
タイヤは周囲を覆っているゴムだけで構成されているわけではありません。車の荷重をしっかり支えるためのベルトや、インナーライナー、カーカスと呼ばれる部位が層になって構成されています。特にカーカスはタイヤの骨格に相当し、外圧に耐えて形状を支えるための大切な部位です。
◇ヒビが「カーカス」に達しているかどうか
すぐに交換が必要なヒビ割れとは、ヒビがカーカスにまで達しているケースです。このような状態ではタイヤ内部に水が浸入してしまい、内側からもゴムの劣化が進んでしまいます。カーカスにも悪影響を及ぼし、最悪バーストにもつながってしまう危険な状態なのです。
以下のページも参照し、目に見えて深い傷がある時はすぐに整備を依頼しましょう。
参考)JATMA 一般社団法人日本自動車タイヤ協会
https://www.jatma.or.jp/tyre_psd/safenews72.pdf
タイヤのヒビ割れを進行させてしまう原因
以下のような、タイヤの劣化を早めてしまう走り方に気をつけておきましょう。
◇タイヤの空気圧不足
適正の空気圧よりも低いとタイヤが変形した状態で走ることとなり、ヒビ割れが進行しやすくなってしまいます。1ヶ月に1回くらいは空気圧のチェックをしっかり行いましょう。
◇過積載
過剰な重量物を積んで走行している時もタイヤの負担が大きくなり、ヒビ割れを進行させてしまう原因になります。10kgのゴルフバックなど、その時使わないものは極力車に積まないようにしてタイヤの負担を減らしましょう。
◇オゾンや紫外線
ゴムは紫外線などの太陽光線で劣化します。走行時は仕方ないとしても、スタッドレスタイヤやノーマルタイヤを交換して保管する時は、日差しが直接当たらない場所を選びましょう。
◇過度な洗車
タイヤは汚れやすい部分とはいえ、あまりにも頻繁に洗車をすると劣化を早めてしまいます。タイヤワックスなども紫外線に反応しやすい成分が入っている場合がありますので、よく注意しておきましょう。
まとめ
タイヤは毎日の安全走行を保証してくれる縁の下の力持ち。
もしカーカスに達している深いヒビがあったら、すぐに交換が必要です。
タイヤの空気圧不足や過積載は劣化を早めてしまう原因ですので、よく注意しておきましょう。