ハイオクとレギュラーを混ぜるとどうなる?車に与える影響は?
普段あまり気にもとめずに給油しているガソリンですが、ハイオクとレギュラーは一体何がどう違うのかご存じでしょうか?今回はこの両者の違いについて、両方を混ぜても大丈夫なのかということについてご紹介していきます。
目次
そもそもハイオクとレギュラーは何がちがう?
ハイオクの「オク」とは「オクタン」という化学物質のこと。メタンガスのメタンなどのように、炭化水素有機物の名称で、燃やす原料となる物質のことです。ハイオクという言葉は、このオクタンの比率「オクタン価」が高いという意味です。
オクタン価はそれぞれハイオクが100、レギュラーが90。オクタン価が高いと実は燃えにくくなり、燃えにくいほうがエンジンの異常燃焼が少なくなるため、ノッキングをはじめとしたエンジンの不調が起こりにくくなる傾向があります。
ハイオクとレギュラーを混ぜても大丈夫?
現在はエンジンの性能が高くなり、その爆発も電子制御で的確にコントロールされるようになっているため、2000年以降の車であれば特に両者を混ぜても問題は生じなくなってきています。古い車でなければ、両方を混ぜても問題になりません。
しかしやはり、標準と異なるガソリンを使い続けるのはあまりおすすめできません。特にハイオク車の場合、異なるガソリンを入れて故障したような時に保証の対象外になってしまう可能性もありえます。あくまで特別な場合だけにして、普段はメーカーが推奨している標準のガソリンを給油するようにしておきましょう。
「ハイオクの方が燃費がいい」とか、「エンジンを洗浄してくれる役割がある」といったことを聞いたことがある人もいるかもしれませんが、実際のところ性能に関して両者はそれほど大きな差もありません。その車に合ったガソリンを入れるのが、車のために一番ベストです。
まとめ
今回は普段何気なく利用しているガソリンについてご紹介しました。ハイオクとレギュラーを混ぜても特に問題はないとはいえ、あくまで特別な時だけにしておきましょう。両者のメリットやデメリットについては微々たるものなので、メーカーが指定しているものを使うのが一番安全です。
それから車の燃料には、トラックなどのディーゼルエンジンに使用する「軽油」もあります。しかし軽油は、レギュラーやハイオクとまったく性質が異なります。最近はセルフスタンドも多くなってきていますが、軽油とレギュラーを入れ間違えるとエンジンが壊れたり、車が動かなくなる可能性も生じますし非常に危険なので絶対にやめましょう。