パワーステアリングってなに?その意味やメンテナンス方法
現在はほとんどの車にパワーステアリングが標準装備されています。これはハンドル操作を容易にして快適な運転をサポートしてくれる装置です。
今回はこのパワーステアリングの意味や役割、故障時の症状や対処法についてご紹介します。
目次
パワーステアリングとは
パワーステアリング(パワステ)とはハンドル操作をサポートする車の機構の一つです。車は重量が1000~2000kgあるため、操舵を行う際にタイヤの摩擦など抵抗が大きく、ハンドルが重くなってしまう問題があります。これを解消するために、エンジンや電力などを使って回す力をアシストします。
方式は油圧式と電動式の2種類があります。
◇油圧式パワステ
エンジンの回転によって油圧を作り出し、ハンドルの回転を伝えるギアボックスと連携してハンドルの回転力を補います。大きな出力を出せるため大型車などでも使われています。
◇電動式パワステ
電気モーターを回してハンドルを回す力をサポートするタイプです。モーター制御は運転状況に合わせてきめ細かなコントロールができるため、現在は油圧式よりも電動式が主流になっています。エンジンの力を利用しないので、エネルギーロスが少ないことや低燃費なところもメリットです。
パワステの不調の症状や対処法
パワステが不調になった時の症状と対処法をチェックしましょう。
◇故障時の症状
一番よくある症状はステアリングがいつもよりも重くなることです。カクカクとした動きを感じる時もパワステ周辺の故障が考えられます。センサーやモーターの故障が起こっているためです。
またハンドルを回すとキュルキュルといった異音が聞こえてくることもあります。これはパワステを回すベルトに不具合が生じているケースです。
◇対処法
ハンドルがいつもより重い時は、まずタイヤの空気圧が適正かどうかをチェックしましょう。タイヤに問題がないようであればパワステの故障が考えられます。
油圧式の場合ではオイルを補充することで解決できることがありますが、電動式は電動モーターやECUなどの電気系統の故障なので、専門家でないと解決できません。ディーラーや整備工場などに相談しましょう。
まとめ
今回は快適な運転操作をアシストするパワーステアリングの説明と、故障時の症状や対処法などについてご紹介いたしました。
パワステはハンドルをスムーズに回すことをサポートしてくれる大切な車の機構です。いつもより重いと感じる時は、パワステの異常が起こっている可能性があります。
放置すると事故などにつながってしまうこともあるため、タイヤに問題がないようであればすぐにディーラーや修理業者などに相談をしましょう。