乾燥する季節に知っておこう!車の静電気トラブルを防ぐ方法
冬場は、車に乗り降りする際に静電気に悩まされることが多くなります。ささやかなことではあるものの、「バチッ」という静電気が気になって、車を触ることに少し抵抗感がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、乾燥する季節に静電気が発生しやすくなるメカニズムや、防止策について解説します。
目次
車内で静電気が発生する理由
まずは静電気のメカニズムをしっかり理解しましょう。
◇静電気が発生する理由
静電気は、電子が一か所に偏って存在している状態から、あるきっかけで、一気にそれが流れることにより起こります。衣服と車のシートなどの摩擦があった時に、物質間で電子が移動し、一方に正電荷、もう一方に負電荷が蓄積されていきます。簡単にいえば、物質と物質がこすられることによって、一定間隔で広がっているべき電子が、狭い一か所に押し込められてしまうような状態が作り出されるわけです。
このように電荷が極度に偏っている状態で、車のドアなど電気の通りやすい金属に触れると、電気が勢いよく流れて「バチッ」と放電されるわけです。
◇冬に静電気トラブルが多くなるのはなぜ?
冬は空気が乾燥しているため、静電気がたまりやすくなります。というのも、偏ってしまった電子は、通常は、空気中の水分子などを介して適度に分散できるのですが、乾燥していると、その電子の逃げ場となる水分子が少ないため、一か所にどんどん蓄積されていってしまうのです。
また、寒い季節はウールや化学繊維でできた服を着ることが多くなるため、それらの素材が電子をためやすい性質があることも原因の一つです。
静電気トラブルを回避するコツ
静電気の発生原因を踏まえて、静電気トラブルを最小限に抑えるためのコツをチェックしていきましょう。
◇ 金属に触る前に地面などに触る
静電気が溜まっている状態でいきなり金属部分に触れると一気に放電が起こりやすいため、まず車のゴム部分や、周囲の地面、木など、徐々に電気が流れるものに触るのが有効です。これらの素材に触ることで体にたまった静電気をゆっくりと逃がせます。
◇ 手の保湿
冬は手の乾燥も、静電気がたまりやすい原因になります。ハンドクリームや保湿ローションを使うと、手に薄い水分の膜ができて電気が分散しやすくなります。
まとめ
静電気が発生するのは電子が偏って、金属に触れた時にそれが一気に流れることが原因です。金属に触れる前にゴムなどに触れるようにしたり、手の保湿などを心がけて、乾燥しやすい冬のカーライフを快適にしていきましょう。