事故を防ぐために!追越しが禁止されている場所や安全運転のポイント
ドライブ中の追越しは、無理に行えば重大な事故や違反につながる危険があります。今回は安全運転のために、追越し禁止のルールや運転方法について見ていきましょう。
目次
追越し禁止になるケース
一般的に「追越し」とは、走っている進路を変更し、前を走る車の右側から前方へ出ることを意味します。
法律で追越しが禁止されている主なケースをチェックしていきましょう。
◇標識
まずは追越し禁止の道路標識がある場所です。2つの矢印が描かれた標識は「車両通行帯の右側にはみだしてはいけない」ことを表します。進路を譲ってもらった時など、車両通行帯をはみ出さない場合は追越しができます。
一方で、標識の下に「追越し禁止」と文字で書かれた補助標識がある場合(上記画像)は、進路を譲ってもらったケースなども含めてどんなケースでも追越しが禁止されているので注意しましょう。
◇ 道路の中央線
道路の中央線がオレンジ色(黄色)の実線になっている区間は、その線をはみ出しての追越しが禁止されています。
白い実線は片側6m以上の広い道路に引かれています。6m以上と道幅が広いため、その線の内側での追越しは可能ですが、その線を跨いでの追越しは禁止されています。
片側6m未満の狭い道路に引かれている白い波線の場合は、その車線を跨いでの追越しができます。
◇その他の追越し禁止場所
見通しのきかない連続したカーブや上り坂の頂上付近は、追越しが禁止されています。また、前の車が追越しをしている時(二重追越し)や、見通しの悪い交差点や踏切付近なども、追越し禁止です。
参考)道路交通法 | e-Gov 法令検索 第四節 追越し等
https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000105#Mp-Ch_3-Se_4
違反しないための運転方法
追越し禁止のルールを理解した上で、安全運転のポイントを押さえておきましょう。
◇ ウインカーでしっかり意思表示をする
追越しや車線変更時は、まずルームミラーとサイドミラーで後方を確認し、その後に目視で死角をしっかりチェックします。車線変更開始の3秒前にはウインカーで合図して、周囲にしっかり追越しの意思を伝えましょう。
◇ 焦らない運転が大切
「早く追越ししたい」「早く目的地に着きたい」という焦りはとても危険です。できるだけ時間にゆとりを持って出発し、落ち着いて運転ができるスケジュールを立てておくことも大切です 。
まとめ
追越し禁止のルールを正しく理解しておくことで事故を防ぎ、安全運転につながります。標識などで禁止されている区間や、見通しの悪いカーブ・坂道では、追越しが禁止されています。追越しをする際は周囲をしっかり確認し、早めにウインカーを出した上で行うことを心がけましょう。