人が消える?雨の日の夜のドライブで注意したい「グレア現象」とは?
雨の日の夜の運転で、対向車のまぶしいヘッドライトが原因で人や物が「消えた」ように感じた経験はありませんか?
雨や夜の運転はただでさえ視界が悪くて危険ですが、そのような状況で生じやすくなる「グレア現象」という錯覚についてもしっかり理解しておきましょう。
目次
グレア現象とは
グレアとは英語で「輝き」という意味です。グレア現象とは、こちらのヘッドライトと対向車のヘッドライトの光が重なり合って、強烈な光の乱反射が発生することにより、歩行者や自転車など、路上にあるものが見えなくなってしまう現象のことです。「蒸発現象」という呼び方をすることもあります。
特に雨の日の夜は濡れた路面などに光が乱反射しやすくなるためグレア現象が生じやすくなります。反射材を身につけた歩行者や自転車はドライバーから見えやすくなるとよく言われますが、このグレア現象が発生すると反射材なども意味をなさなくなってしまうのです。
グレア現象の対策とは
気をつけておかなければいけないのは、もしこのグレア現象が原因で事故を起こしてしまったとしても、過失による事故になってしまうことです。「グレア現象で見えなかった」という言い訳は通用しません。どのような対策ができるでしょうか。
◇グレア現象そのものはなくすことは難しい
グレア現象は物理的にどうしても生じてしまう錯覚なので、現象そのものをなくすことは不可能です。でも「そうした現象があるんだ」ということをきちんと認識しておくだけで、危機感を日頃から持つことができ、安全性が高まると言えます。
◇ヘッドライトのハイビームとロービームを使い分ける
ハイビームとロービームを使い分けることが、少し対策になります。他車とすれ違う時にロービームにすることは、交通マナーとしてだけではなく、ヘッドライトの乱反射が原因で生じるグレア現象を少し予防できる側面もあるのです。完璧な対策になるというわけではないものの、ハイ・ローの使い分けで目の錯覚はある程度抑えられると言えるでしょう。
まとめ
今回は光の乱反射によって生じる「グレア現象」についてご紹介いたしました。特に雨の日の夜は、歩行者や自転車が見えにくくなってしまうため事故の危険性が非常に高まります。
現象そのものを解決する手段はないものの、このような現象があることを知識として頭に入れておき、夜間や雨の日の走行では慎重な運転を心がけましょう。