坂道や駐車時の必須知識!サイドブレーキの使い方やメンテナンスのポイント
サイドブレーキ(パーキングブレーキ)は、駐車時に車を安定させるための重要な装置です。日常的に使っているものではあるものの、その仕組みなどについて詳しく知らない方もいるのではないでしょうか?
今回はサイドブレーキの基本知識と、適切なメンテナンス方法について解説します。
目次
サイドブレーキの基本知識や仕組み
まずはサイドブレーキの基本についてチェックしていきましょう。
◇サイドブレーキの役割とは?
サイドブレーキの主な役割は、後輪を固定して駐車時に車両が動かないようにすることです。特に坂道などで停止する時は、車が自重で勝手に動き出す危険があるため、サイドブレーキをしっかりかけることが大切です。
◇サイドブレーキの種類
サイドブレーキは、一般的に運転席の横やフットペダルの横に配置されています。種類は手で引く「レバー式」と、足で踏む「ペダル式」、さらに最近はボタンで操作する「電子パーキングブレーキ(EPB)」もあります。レバー式は物理的に引っ張る感覚があるため作動の確認がしやすい一方、ペダル式はコンパクトなため運転席で邪魔にならないメリットがあります。
◇パーキングブレーキと呼ばれることも
最近はサイドブレーキを「パーキングブレーキ」と呼ぶこともあります。基本的にはどちらも駐車時に車輪を固定する役割として、ほとんど同じ意味と考えて問題ないでしょう。
もともとはほとんどがレバー式で、座席の隣(サイド)にあるタイプでしたので、日本で「サイドブレーキ」という呼び方が定着しました。しかし上記で説明した通り、近年はペダル式や電子式など「サイドにない」種類も増えてきたことにより、誤解が少ないように「パーキングブレーキ」という呼び方をすることも増えてきています。
サイドブレーキのメンテナンス
安全のために、サイドブレーキの定期的な点検やメンテナンスについてチェックしていきましょう。
◇サイドブレーキが効きにくくなる原因
サイドブレーキが効きにくくなる主な原因は、ワイヤーの伸びやブレーキパッドの摩耗です。特にレバー式やペダル式のサイドブレーキは、ワイヤーを引っ張ることで作動するため、長期間使用しているうちにワイヤーがゆるんでいくことに注意しておきましょう。
◇メンテナンス時に確認すべきポイント
サイドブレーキのメンテナンスでは、以下の点を確認します。
・引き具合とかかり具合
通常、レバー式のサイドブレーキでは、ノッチ音(引いた時のカチカチという音)が5~7回くらいまで引いた時に、しっかりとブレーキがかかります。かなり強く引かないと固定できない場合は、ワイヤーがゆるんでいる可能性がありますので、早めに整備士などプロの点検を受けましょう。
・異音や引っかかりの有無
サイドブレーキを使った時や、解除した際の音にも注意しましょう。「キーキー」といった異音がする場合は、ワイヤーのサビや摩耗が進んでいる可能性があり、適切な潤滑処理が必要になります。
まとめ
サイドブレーキは、駐車時の安全を確保する重要な装置です。最近は種類も増え、「パーキングブレーキ」と呼ばれることも増えてきています。安全のためにかかり具合をしっかり点検し、異常を感じたら早めに整備を行いましょう。