安全運転のために大切なパーツ。ブレーキパッドの交換目安について
ブレーキパッドは安全運転のためにとても重要なパーツです。車のコントロールをきちんと行うためにも常にしっかりとメンテナンスをこころがけておくべきと言えるでしょう。しかしブレーキパッドは自分でも交換できるのでしょうか? 今回はブレーキパッドの交換についてご説明いたします。
目次
ブレーキパッドの交換の目安
現在多くの車で採用されているディスクブレーキは、主にブレーキパッドとブレーキローターで構成されています。ブレーキローターとはタイヤが回転するのと同時に回転している円盤状のパーツです。ブレーキパッドはこのブレーキローターを挟み込んで回転を停止させる摩擦材です。運転席でブレーキを踏んだことがオイルによって伝達され、ピストンで押し付けられたパッドの摩擦力でローターの回転を停止させる仕組みになっています。
このブレーキパッドが劣化していることはどのようにわかるのでしょうか?
◇パッドが薄くなっている
新品のブレーキパッドの標準的な厚みは10mmほどです。使用するうちに摩擦によってどんどん薄くすり減っていきます。3mm以下であれば交換が必要で、2mm、1mm以下まで薄くなっていると直ちに交換が必要になります。
◇異音がする
3ミリ以下になっている時はキーキーといった甲高い音や、シャリシャリといった音が聞こえるようになることがあります。またサビなどの異物がついていることでゴーといった異音が発生することもあります。
◇走行距離の目安
一般的に10,000km走るとブレーキパッドは1mmすり減ると言われています。新品が10mmであることから、50,000~70,000km以上を過ぎた時にはブレーキパッドが薄くなってきていると考えた方が良いでしょう。
ブレーキパッドは自分でも交換できる?
ブレーキパッドを交換するには一体どのようにすればよいのでしょうか。
◇法律で規定されている
法律では資格を持たずに他人の車のブレーキを交換することが禁止されています。自分自身の車であれば、点検整備記録簿へ記載をきちんと行えば不可能ではありません。とはいえメンテナンスについてのこのような細かな規定が定められていることからも、やはり個人での交換は難しく危険性の高い作業と言えるでしょう。
◇素人の整備は危険
パッドの交換はブレーキを分解して取り替えればよいだけに見えても、いくつもの細かなパーツで構成されていますし、ブレーキフルードのエア抜きなどもあり専門家でないと難しい作業です。車の制動力に関わるパーツですので、やはりディーラーや整備工場に相談することがおすすめです。
まとめ
甲高い音が鳴っていたり、異音などが聞こえている時はブレーキパッドに異常が出ているサインです。交換は素人には危険ですので、ディーラーや整備工場などに相談しましょう。取り付けに不備があれば事故に直結する重要なパーツですので、十分な知識がない状態では無理をしないことが大切です。