忘年会シーズンは要注意!飲酒運転にならないための大切なポイント

飲酒運転による死亡事故の発生率は、2024年の統計で、飲酒していない場合の約7.4倍に達するとされています。
参考)警察庁Webサイト | 飲酒運転による交通事故の発生状況(令和6年中)
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/insyu/info.html?utm_source=chatgpt.com
今回は少量の飲酒でも問題となることを再確認し、忘年会・新年会シーズンを迎える前に、あらためて飲酒運転を防ぐための重要なポイントをチェックしていきましょう。
目次
飲酒後に運転する危険性

まずは警視庁のデータを活用しつつ、飲酒運転の危険性をあらためて確認していきましょう。
参考)警察庁 科学警察研究所「低濃度のアルコールが運転操作等に与える影響に関する調査研究」
https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/insyuunten/kakeiken-kenkyu.pdf
◇判断力・反応速度が低下する
上記の調査では、飲酒によって人間の反応時間が遅れることが明らかにされています。
運転中は危険に気づいてからブレーキを踏むまでの「空走距離」が非常に重要です。この空走距離が、アルコールの影響によって伸びてしまうのです。たとえば時速50km(約13.9m/秒)で走行している場合、反応がたった0.1〜0.2秒遅れるだけでも、約1.4〜2.7mも余計に進んでしまいます。この差は決して小さなものではなく、事故の発生につながる可能性があることを理解しておきましょう。
◇予測の狂いを自覚できない
さらに上記の調査では、反応の遅れそのものだけではなく、「反応が遅れていること自体に気づきにくくなる」ことも大きなリスクであると言えます。
アルコールの影響で生じる感覚のズレは、本人の意識が明瞭であっても、運転中の判断や予測に小さな狂いをもたらしてしまいます。つまり「普段どおりに運転できているつもり」でも、実際には無自覚のまま誤った判断を下してしまう点も、飲酒運転がとても危険な理由と言えます。
少量の飲酒であっても正常な状態とは異なる認知のズレが生じていて、それに気づけなくなってしまう危険性もしっかり理解して、飲酒後は絶対に運転しないようにしましょう。
忘年会・新年会前に行っておきたい対策

飲酒運転を未然に防ぐために、以下の対策をしっかり行っていきましょう。
◇飲酒前に帰宅手段を確保しておく
忘年会などに出かける前に、タクシーや公共交通機関、運転代行など、帰宅方法をしっかり計画しておきましょう。あらかじめ「ハンドルキーパー」(飲酒しないドライバー)を決めておくのも有効です。ハンドルキーパー以外は、最初から車で会場に行かずに、電車・バス・タクシーで移動するようにしましょう。
◇職場・家族での注意喚起
職場や家族で、飲酒運転防止の意識を高めることも大切です。ご家庭でも、家族同士で飲み会のルールや飲酒運転の危険性をしっかり確認しておきましょう。
まとめ
忘年会・新年会シーズンは、飲酒運転が増えやすい時期です。少量のアルコールでも判断力・反応速度は低下し、事故リスクは確実に高まります。今一度確認して、ハンドルキーパーを決めるなど、事前の対策をしっかり行っていきましょう。