急にハンドルが重くなった?!症状と原因や点検のポイントについて

運転中にハンドルが急に重くなり、切れにくいと感じたことはありませんか?
それは、車に何らかのトラブルが発生しているサインかもしれません。
以下ではハンドル操作が重くなる原因と、初期点検のポイントについて解説します。
目次
ハンドル操作が重くなる主な原因

まずはハンドルが重くなる代表的な原因をチェックしていきましょう。
◇電動式パワステのモーター不良
電動のパワステ(EPS)を搭載した車は、電動モーターがステアリング操作を補助していますが、このモーターの故障が原因として考えられます。
◇油圧式パワステのフルード漏れ・不足
現在は電動式が主流ですが、油圧でハンドル操作をアシストするタイプの車もあります。このタイプではパワステフルードが漏れたり不足したりすると油圧が十分にかからなくなり、アシスト力が低下してハンドルが重くなります。
◇タイヤ空気圧不足による負荷増大
タイヤの空気圧不足もハンドルが重くなる原因となります。接地面積が増えて走行抵抗が大きくなり、結果としてハンドルが重くなるのです。特に数ヶ月以上空気圧をチェックしていない場合は注意しましょう。
点検のチェックポイント

ハンドルが重いと感じたら、まず安全な場所に停車し、以下のポイントを点検しましょう。
◇電動式パワステの警告灯
電動式パワステの場合はパワステの警告灯(EPSや、PSといった文字の表示、あるいはハンドルの絵の表示)が点灯するため、それを確認してみましょう。
なお、警告灯がついている状態で走行することは保安基準違反となる場合もあるので、必ず停車し、ロードサービスなどに連絡しましょう。
◇パワステポンプやホースの目視点検
油圧式タイプの場合は、ボンネットを開けてパワステポンプやホースの状態を目視でチェックします。ホースの接続部やポンプ付近にオイルのにじみや飛散、クラック(亀裂)がないかを確認しましょう。
◇タイヤ空気圧と偏摩耗の確認
全てのタイヤの空気圧を適正値に調整しましょう。空気圧は自然に低下するので、月に一回は点検する習慣をつけるのがおすすめです。
さらにタイヤの偏摩耗状況も確認し、外減りや内減りがないかもチェックしておきましょう。偏摩耗が見られる場合はアライメント不良やサスペンションの異常が疑われます。このような場合は、専門店での点検が必要となります。
まとめ
ハンドルが急に重くなる症状は、運転中の重大なトラブルにつながるおそれがあります。原因としては、電動式パワーステアリングのモーター不調やタイヤの空気圧不足などです。もしダッシュボードに警告灯が点灯していたら、危険ですので運転をやめてロードサービスや専門業者に相談しましょう。