意外と知らない駐停車のルール!違反を防ぐための基本や注意点について
駐停車違反は多くのドライバーがうっかり犯しがちな違反の一つです。路上に車を停めて、思いもよらないトラブルにつながることもあります。以下で、道路交通法に基づいた正しい駐停車の知識と注意点をあらためて確認しておきましょう。
目次
駐停車違反を防ぐための基礎知識
まずは駐停車の基本ルールについてチェックしていきましょう。
参考)道路交通法 | e-Gov 法令検索 第九節 停車及び駐車
https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000105#Mp-Ch_3-Se_9
◇駐車と停車の違い
道路交通法第一章総則では、「駐車」とは継続的に車を停止させること、運転者が車から離れて直ちに運転できない状態と定義されています。人の乗り降りや、5分以内の荷物の積み降ろしは駐車に含まれません。
一方「停車」とは車両を一時的に停止させること(駐車以外のすべての停止)で、運転者がすぐ運転できる状態での短時間の停止や、人の乗り降り・5分以内の荷物の積み降ろしも該当します。
◇道路交通法に基づく基本ルール
道路交通法第44条により、特定の場所で(緊急時等を除き)車両の駐車や停車が禁止されています。具体的に駐停車が禁止されている場所は次のような例です。
- 標識・標示で駐停車禁止と示されている場所
- トンネル内や坂の頂上付近、こう配の急な坂の上など見通しが悪い場所
- 交差点付近や道路の曲がり角付近
- 横断歩道や自転車横断帯の周辺
- 踏切や安全地帯、バス停留所の周辺(踏切やバス停留所では前後約10m以内)
いずれも車が停まっていると他の車や歩行者の通行を妨げたり、衝突などの危険を招くおそれがあったりする場所です。これらの禁止場所を正確に把握しておきましょう。
◇注意したい交差点・横断歩道周辺
駐停車禁止場所の中でも身近なのが、交差点や横断歩道周辺です。交差点や道路の曲がり角では、その端から5m以内の距離は駐停車禁止となっていることに注意しておきましょう。また横断歩道や自転車横断帯についても、前後5m以内の範囲は停車も駐車も禁止です。
トラブルを防ぐための駐停車時の注意点
続いて駐停車の際の注意点について解説します。
◇停車中でも安全確認を怠らない
一時的に停車している間も、安全確認は常に怠らないようにしましょう。停車中にドアを開けて、後ろから来た自転車やオートバイと接触するといった事故に注意が必要です。運転者自身だけでなく同乗者にも、ドアを開ける前に必ず周囲の安全を確認するように伝えましょう。
◇夏場の駐車の注意点
夏の炎天下では、駐車中の車内温度が急激に上昇します。直射日光下での車内は、エアコン停止から15分で熱中症指数が危険レベルに達すると言われているため注意しなければなりません。
夏場は、たとえ短時間でも、子どもやペットを車内に置き去りにすることは絶対に避けましょう。
参考)車内温度/夏(JAFユーザーテスト) | JAF
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/temperature/summer
まとめ
駐停車のルールを知り正しく守ることは、違反による罰則を避けるだけでなく、周囲の人々の安全を守りトラブルのない快適なカーライフを送るための基本です。駐停車中のドアの開閉や熱中症などにもよく注意しておきましょう。