日が短くなる10〜12月の薄暮時間帯の安全運転のポイントとは
薄暮時間帯は事故が多いと言われる時間帯ですが、特に秋から冬にかけての日が短くなっていく時期は安全運転をしっかり心がけることが大切です。
今回は薄暮時間帯の危険性と、安全運転のポイントについてチェックしていきましょう。
参考)薄暮時間帯における交通事故防止|警察庁Webサイト
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/hakubo.html
目次
薄暮時間帯の危険性
薄暮時間帯とは、日の入り時刻の前後1時間を指します。次第に明るさが変化し、ドライバーの視認性が低下する時間帯です。
◇埼玉の日の入り時間の変化
埼玉の10月の日の入り時刻は17時前後、12月の日の入り時刻は16時30分ごろとなっています。冬至(だいたい毎年12月21~23日ごろ)までは日ごとに暗くなる時間が早まっていくため、「いつもと同じように走っていたら、気づかないうちに暗くなっていた」ということが起こりやすいのです。
参考)さいたま(埼玉県)のこよみ 令和 4年(2022) – 国立天文台暦計算室
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2023/dni11.html
◇視界や影の変化
太陽の位置が変わることで道路上の影の位置や形も変動します。周囲の見え方が変わることによって、道路上の障害物や目印、歩行者を見落とす原因となります。
◇秋は天候の影響にも注意
また10~12月は雨も多くなる時期です。薄暮時間帯に雨や霧が発生することによって視界はさらに悪化します。雨が降ると路面が滑りやすくなり、霧が発生すれば前方の車や歩行者に気づきにくくなってしまいます。
安全運転のポイント
以上の注意点を踏まえて、この時間帯には具体的にどのようなことに気を付けて運転すればよいのかをチェックしていきましょう。
◇ヘッドライトの早めの使用
ヘッドライトを早めに点灯しましょう。暗いと感じてから点灯するのでは遅くなってしまうこともありますので、日の入り時刻が近づいていたら意識的に点灯するようにしておきましょう。
◇適切な速度の維持
視界が制限される薄暮時間帯では、通常よりも速度を落とすことが大切です。さらにこの時間は仕事帰りで疲れているドライバーや、時間に追われて慌てて運転している車も多くなっている可能性もあります。路面状況、天候、交通の流れなどによく注意を払って、無理な追い越し、急ブレーキなどを避けるようにしましょう。
◇十分な車間距離を保つ
前の車の突然の動きや急停車に反応できるように、十分に車間距離を保つことも大切です。特に雨の日など湿った路面ではブレーキの制動距離が通常よりも長くなることも踏まえ、余裕のある距離を保つことを心がけましょう。
まとめ
薄暮時間帯の運転は視界の悪さや光の変化、天候など多くの要因が重なり、事故のリスクが高まる時間帯です。特に10~12月の薄暮時間帯の運転では、ヘッドライトを早めに点灯することや、速度と車間距離によく注意を払って安全運転を心掛けましょう。