春のノーマルタイヤへの履き替え。最適なタイミングと方法とは
春の始まりは、暖かくなったかと思えばまた急に寒くなるなど、車の冬用タイヤをノーマルタイヤへ交換するタイミングを見極めるのが難しい時期です。今回はノーマルタイヤへの履き替えの最適なタイミングと、方法についてご紹介します。
目次
タイヤ交換のタイミングや重要性
春の訪れと共にスタッドレスタイヤからノーマルタイヤへの交換を考える際、タイミングを誤るとタイヤの性能を十分に発揮できないだけではなく、安全運転に影響を及ぼす可能性があります。
◇タイヤ交換をしないとどうなる?
冬用タイヤは、低温下での柔軟性とグリップ力を保持するための特別な素材で作られています。春になり気温が上昇すると冬用タイヤのゴムは柔らかすぎるため、摩耗が早まりタイヤの寿命を大幅に縮めてしまうことになります。
また、暖かい路面での冬用タイヤの使用は、グリップの低下にもつながるため、制動距離が長くなりハンドリングが悪化するなど、安全性にも影響を及ぼすことがあります。
◇最適なタイミングは?
最適なタイミングの見極めは、主に地域の気候条件によります。一般的な目安として路面の雪や氷が解ける時期です。
埼玉県であれば霜が降りる最終日の平均が3月29日ですので、これを基準にして考えると良いでしょう。少し余裕を見て、埼玉では4月初旬が最適なタイミングと言えます。
参考)気象庁|過去の気象データ
タイヤの交換方法
タイヤ交換を自分で行うか専門のサービスに依頼するかは、個々の技術レベルによって異なります。
以下で簡単な作業方法をご紹介します。
◇自分で行う場合
自分でタイヤ交換を行う場合は、安全面などによく注意した上で行いましょう。まずジャッキをはじめ、トルクレンチ、ホイールナットレンチなどを用意します。
1.ジャッキの正しい使用方法をチェックしてから、車の指定されたジャッキアップポイント(ジャッキと車の接続箇所)に設置します。車を持ち上げる前に、ホイールナットを少し緩めておくと後でタイヤを外す時にスムーズになります。
2.タイヤを交換して、ホイールナットを手締めします。
3.車体を地面に戻し、トルクレンチを使用してしっかりタイヤを締め付けます。タイヤの空気圧などもチェックして調整しましょう。
◇専門に依頼する場合
自分での作業が難しい時は、タイヤ交換を専門としている工場やタイヤ販売店に依頼します。プロに頼むとタイヤ交換だけでなくタイヤの状態やホイールのバランスチェック、さらにはアライメント(車輪の角度調整)の検査も行ってもらえるなど、様々なサポートが受けられます。
まとめ
春の訪れと共にノーマルタイヤへの履き替えを検討する際は、適切なタイミングで正しい交換方法を選ぶことが重要です。タイヤ交換を通じて足まわりのメンテナンスなどもしっかり行い、夏に向けて安全に走行できる状態にしていきましょう。