渋滞時は追突事故が多い!3つの気をつけるべきポイント
工事の規制や、交通事故が引き金となって起こってしまう渋滞。単に予定がくるうだけではなく、事故の危険性も高いことはご存じでしょうか。実は非渋滞時よりも渋滞時の方が、高速道路における事故発生率は圧倒的に高いのです。
そこで今回は、渋滞の時に事故が起こる原因と、事故を避けるための安全運転のポイントをご紹介いたします。急な渋滞にも慌てずに、きちんと対処できるようにしておきましょう。
目次
なんと渋滞時の事故は非渋滞時の30倍!
まず渋滞の定義についてですが、渋滞とは「時速40kmよりも遅い速度で走行する停止や発進を繰り返す車列が、1km以上、15分以上続いている状態」のことです。それだけ遅く走っていれば事故なんて起こるはずがないようにも思えるかもしれませんが、実は死傷事故率は非渋滞時の30倍以上。一体なぜなのでしょうか?
原因はドライバーの問題と、周囲の問題があります。まずドライバーの問題としては、焦ったり、イライラしたりすることで運転が荒くなりがちであることや、集中力が落ちて脇見運転が多くなるせいです。それから周囲の要因としては、他の車が急ブレーキを踏んだり、車線変更して割り込んでくることが増えること。また脇を通り過ぎていくバイク、「車が走っていないから大丈夫だろう」と突然飛び出してくる歩行者も要因となります。
渋滞時の運転で気をつけるべき3つのポイント
上記の原因を踏まえ、渋滞時に事故を起こさないためにはどのようなことに気を付ければよいでしょうか?
◇走行車線を走る
急ぎたい時はどうしても追い越し車線を選びたくなってしまうものですが、実は交通量が多い時の追い越し車線の利用率は2倍以上になるそうです。つまり渋滞時に追い越し車線を走っても、別に早く進めるわけではないのです。隣が進んでいるように見えても、車線変更はせず、安全性が高い走行車線を走るようにしましょう。
◇車間距離を十分にとる
先を急ぎたい!という気持ちと、車がゆっくりと進んでいることから、渋滞時は車間距離を詰めるドライバーが多くなります。しかし車間距離を詰めたところで早く到着できるわけでもなく、追突の危険性を無駄に高めてしまっているだけです。前の車の急ブレーキにきちんと対応できる余裕を作りながら、運転することを心がけましょう。
・渋滞情報をチェックしてから出発
現在は高速道路会社のウェブサイトなどでも常時情報が発信されています。そうした渋滞予測や交通情報をよくチェックし、できるだけ渋滞に遭遇しないように心がけておくことも大切なポイントと言えるでしょう。
参考)日本道路交通情報センター:JARTIC
まとめ
渋滞時に事故が増える原因は、ドライバーのイライラや焦り。とはいえ人の感情のことですので、なかなか簡単にはコントロールできないものです。極力そのような状況に遭わないように、事前に交通情報をしっかりチェックしておくことが大切です。そしてもし渋滞に巻き込まれてしまったら、基本的に車線変更はしないことと、車間距離を十分に取ることを心がけましょう。