車の駆動方式とは?FFのメリットやデメリットについて
車のカタログなどを見ている時、FFとかFRとか4WDといった表示に気づいたことはありませんか? 一体これはどういった意味なのでしょうか?
今回はこのうちのFFという駆動方式について、そのメリットやデメリットをご紹介していきます。
目次
車の駆動方式について
車は駆動方式によって種類が分かれます。エンジンを車の前方と後方のどちらに置くか、そしてそのエンジンの動力を前輪と後輪のどちらに配分するかで異なります。
FFというのは「フロントエンジン・フロントドライブ」という意味です。つまりエンジンが車の前側にあって、その動力も前輪にかかることを意味します。一方でFRの場合であると「フロントエンジン・リアドライブ」という意味です。エンジンは前方にあり、動力は後輪にかかります。その他にRR「リアエンジン・リアドライブ」や、前後4輪を駆動する4WDなどがあります。
FFは何がいいの?
FFのメリット・デメリットはなんでしょうか?
◇室内空間を広く取れる
FFは前方にエンジンが配置され、その近くにある前輪に動力が伝わる設計になっています。設計に無駄がない分、室内が広いのが特徴です。
一方でFRであると、車の前にあるエンジンから車の後ろの後輪へ駆動力を伝えるため、シャフトなどが必要になり室内が少し狭くなってしまうのです。
◇走行安定性に優れる
FFは前輪に動力があり、前から車を「引っ張る」駆動方式のため車の挙動が乱れにくい特徴があります。運転がしやすいのです。FRは後輪から「押し出す」ような駆動方式なので、速度が上がると挙動が乱れやすくなって運転が少し難しい面があります。
◇やや曲がりにくい
他の方式と比較して、FFはタイヤの切れ角が確保しにくく、やや小回りが利きにくいデメリットがあります。また重量のあるエンジンが前方にあるため、曲がっている最中に曲がる方向とは逆向きの遠心力が車の前にかかるため少し曲がりにくくなります。
まとめ
今回はFFの意味と、メリット・デメリットをご紹介しました。
FFは室内が広いことと、挙動が安定していて運転のしやすいことがメリットです。
やや曲がりにくい面もあるものの、最近は技術の進歩でそうした弱点はほとんど払拭されています。実際乗用車で現在主流なのはFFです。
スポーツ走行やパワーを求めるならばFRや4WDがおすすめですが、運転初心者や日常の移動手段として車を使いたいと考えている人ならばFFが最適の駆動方式と言えるでしょう。