車中泊や長距離ドライブでは注意が必要。「エコノミー症候群」の対策と予防
「エコノミークラス症候群」という言葉は、聞いたことがあるのではないでしょうか? これは狭い場所に長時間同じ姿勢で座り続けていると生じる脚部の不調のことです。血流の悪化から足に血栓ができ、それが肺の血管に詰まると、命の危険もあるとさえ言われています。
もともと飛行機のエコノミークラスでよく生じる症状だと考えられていたのですが、最近は長時間ドライブや車中泊、車の運転でも生じる可能性があると言われるようになってきています。快適なカーライフのために、厚生労働省が提案している予防法を頭に入れておきましょう。
参考)エコノミークラス症候群の予防のために 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170807.html
目次
車の運転で起こるエコノミークラス症候群
エコノミークラス症候群とは主に飛行機など窮屈な座席に長時間座っていることで発症する、足の血流悪化による症状です。しかし最近では車中泊でこの症状が出た報告もあります。震災時に車で避難生活を強いられた人で生じたケースもあります。
渋滞や車中泊で長時間同じ姿勢で座りっぱなしになったり、トイレに行かずに済まそうと水分を控えたりする脱水症状から発症してしまうこともあります。
エコノミークラス症候群の対処法
通常の運転ではあまり問題ありませんが、長時間ドライブをする時は以下のことを心掛けておきましょう。
◇一定時間で姿勢を変えることを心掛ける
同じ姿勢による血流の悪化が一番の原因なので、だいたい1時間くらいを目安に軽い足の運動やストレッチを心がけることが予防になります。靴を脱いで足の指でグーパーを作ったり、手でふくらはぎを軽く揉んでマッサージするだけでも十分効果があります。
◇こまめな水分補給
脱水症状もエコノミークラス症候群の原因の一つです。したがってしっかりと水分補給をすることが予防になります。お年寄りやお子様と一緒に乗車しているような時も、よく気を使って水分補給を促すようにしましょう。
まとめ
今回は車中泊などで生じてしまう可能性のあるエコノミークラス症候群についてご説明いたしました。極端に長時間同じ姿勢をとらない限りは深刻な症状になるとは考えにくいですが、足の血流が悪化しているとむくんだり疲れやすくなるなど、やはり良いことはありません。
長時間ドライブの際は足の血の巡りを意識して、適度に足を動かしたりマッサージをすることを忘れないようにしましょう。