FF、FR、4WD…どれが最適?車の駆動方式の違いとメリット・デメリット
車を購入する際に重要なチェックポイントの一つが「駆動方式」です。カタログなどでFF、FR、4WDといった言葉をよく目にしますが、これらの違いはなんなのでしょうか?
今回は各駆動方式の基本と、メリット・デメリットについて解説していきます。
目次
駆動方式の基本
駆動方式とは、エンジンを車体のどこに配置するかということと、エンジンの動力をどのタイヤに伝えるかを決めるシステムのことです。
主な駆動方式はFF(前輪駆動)、FR(後輪駆動)、4WD(四輪駆動)の3種類。
それぞれの基本を解説します。
◇FF(前輪駆動)
FF(Front-engine Front-wheel drive)は、エンジンが車の前方にあり、前輪を駆動する方式です。現代の多くの乗用車で採用されている一般的な駆動方式で、特にコンパクトカーや小型車で多く見られます。
◇FR(後輪駆動)
FR(Front-engine Rear-wheel drive)は、エンジンが車の前方にあり、後輪を駆動する方式です。かつては多くの車で採用されていましたが、現在ではスポーツカーや高級車などに限られてきています。
◇4WD(四輪駆動)
4WD(4 Wheel Drive)は、四輪すべてを駆動する方式です。悪路や雪道での走行性能に優れており、SUVやスポーツカーなどで採用されています。
◇その他の駆動方式
他にもエンジンを後部に搭載して後輪を駆動するRR方式や、エンジンを車体中央に配置して後輪を駆動するMR方式などもあります。しかしこれらの方式はあまり一般的ではないといえるでしょう。
各駆動方式のメリット・デメリット
主要な3種類の駆動方式のメリットとデメリットを押さえておくと車選びがスムーズになります。
◇FF車のメリット・デメリット
FF車のメリットは、エンジンと駆動系が前方に集中しているため、車体が軽量化され、燃費が良くなる点です。また構造がシンプルで製造コストが低く、比較的安価な車が多いのもメリットと言えます。
デメリットは加速時に前輪に負荷がかかりやすく、ややハンドル操作が不安定になる点です。
◇FR車のメリット・デメリット
FR車のメリットはエンジンと駆動系が分離されていて前後の重量バランスが優れているため、コーナリング性能が高く、スポーティな走行ができる点です。
デメリットとしてFF車に比べると燃費が悪いことや、雪道や悪路での走行が安定しない点、車両価格が高くなる点が挙げられます。
◇4WD車のメリット・デメリット
4WDのメリットはなんといっても四輪駆動による高い走破性と安定性です。どんな路面でも安定した発進が可能で、牽引力が強いのも特徴です。
デメリットは駆動系が複雑なため燃費が悪く、車両価格やメンテナンスコストが高くなりやすいことです。
まとめ
以上、FF、FR、4WDの特徴をまとめると以下のようになります。
・FF:燃費が良く、室内空間が広い。一般的な乗用車に最適。
・FR:スポーティな走行が楽しめるものの、悪路には弱い傾向がある。
・4WD:あらゆる路面で高い走破性を発揮するものの、燃費などコストが高くなりやすい。
ショッピングや送迎など普段使いなら扱いやすいFF方式がおすすめです。スポーティーなドライビングを楽しみたい方はFRや4WDが魅力的な選択肢と言えるでしょう。