「エコカー」ってなに?エコカーに乗るメリット・デメリットとは
新しい車を購入する時や乗り換える時、最近かなり種類が増えてきている「エコカー」にするべきかどうかで悩む方が多いのではないでしょうか。
そもそも「エコカー」には実際のところどういったメリットがあり、どういったデメリットがあるのでしょうか。今回はエコカーの基本的な仕組みや種類についてご紹介してまいります。
目次
エコカーの仕組みと種類について
一般車の原動力はガソリンですが、ガソリンは燃やした際に二酸化炭素を発生するため、地球温暖化などの観点から世界的に問題視されるようになっています。そのため各メーカーはガソリンを燃料としない自動車の開発を進めているのです。
エコカーはさまざまな種類が誕生していますが、主なものは次の3種類です。
◇電気自動車(EV)
文字通りガソリンを使わず電気の力で走る自動車です。家庭用充電器や充電設備が整ったスタンドで充電して利用します。
◇燃料電池自動車(FCV)
こちらは水素を燃やして原動力とする車です。電気自動車のように充電するのではなく、水素を充填し補給に時間がかからないことが魅力。とはいえ補給場所であるスタンドの数が少なく、やや電気自動車に遅れを取っている状況です。
◇ハイブリッド車(HV)
ハイブリッドとは「混成物」を表す英語です。つまり電気モーターと通常のガソリンエンジンの両方を備えていて、2つを切り替えながら走行できるタイプです。
ちなみに電気モーターの充電方法によって、ハイブリッド車はさらに2種類に分かれています。
- 通常のハイブリッド車……ガソリンだけで発電できるタイプ。
- プラグインハイブリッド車……充電スタンドやコンセントなど外部電力を使って充電するタイプ。
ガソリン車からエコカーへちょうど変革段階である今の状況を踏まえると、やはりハイブリッド車がもっとも利便性が高いと言えるでしょう。
エコカーのメリット
エコカーにはどのようないいことがあるのでしょうか。主なメリットは3つです。
◇税制面で優遇される
車には様々な税金がかかりますが、国土交通省が定める「排出ガスと燃費基準」を達成していればいるほど、その車にかかる税金が軽減されます。新車購入時にかかる環境性能割が非課税になるとか、重量税が免税になる車もあります。
◇ガソリン代を抑えられる
エコカーは燃費性能が非常に高いことが最大の特徴です。低燃費を実現するために、車体重量の軽量化なども非常に優れているため少量の燃料で長距離走れます。
◇利便性は向上している
全国に設置されている充電スポットの数は現在18,000箇所以上あると言われ、ガソリンスタンドの数のおよそ6割に相当するほど増えてきています。充電がとても手軽に行える環境が整えられるようになっています。また車の充電性能もかなり上がってきており、家のコンセントで6時間程で充電を完了できるタイプもあります。
参考)どこで充電できるの? | 電気自動車の5つの不安にお答えします!
http://www.cev-pc.or.jp/what_ev/charge/
エコカーのデメリット
エコカーのデメリットは一般のガソリン車に比べるとやはりパワーを感じられないことです。坂道での加速などでは少し物足りなく感じるかもしれません。
とはいえ車を移動手段として使いたいと考えている人にはあまり問題ないでしょうし、ハイブリッド車ならばそうした電気モーターのマイナス面がしっかりカバーされています。
まとめ
かつては「未来の車」だった電気自動車も、各メーカーが積極的に開発に取り組み、かなり現実的なものとなりつつあります。
地球の温暖化は深刻な問題ですので、エコカーに対する優遇措置は積極的に進められていく可能性は高いと言えます。現在新車の購入を検討している人は、ぜひエコカーかどうかといった点にもよく注意を払って選ぶようにしましょう。