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意外と知られていない? ブレーキフルード(ブレーキオイル)の交換方法

 

お車のメンテナンスで意外と見落としがちなのが「ブレーキフルード(ブレーキオイル)」。

 

ブレーキ周りのパーツといえばブレーキディスクやブレーキキャリパーが思い浮かびますが、ブレーキフルードも車の停止・減速という動作に欠かせない重要な役割を担っています。

 

今回はその基本的な役割についてと、メンテナンス方法についてご説明します。「ちょっと最近ブレーキの調子が悪いな」と思っている人もぜひ参考にしてください。

 

ブレーキフルード(ブレーキオイル)とは?

 

車の「オイル」といえば、主にエンジンやギヤ周りなど、動きを滑らかにする目的で使われていることが多いですが、油圧でドライバーの動きを伝達するために使われることもあります。そのような作動油として使っている場合はオイルではなく「フルード(fluid流体)」と呼ぶことがあります。

 

「ブレーキフルード」もその1つです(他に「パワーステアリングフルード」などもあります)。

 

これはドライバーがペダルを踏み込んだ力を、ブレーキに伝達するためのオイルです。だからもしもブレーキフルードが漏れていたり、中に水分を含んでいたりして働きが悪くなっていると、ブレーキの効きが悪くなります。ブレーキの調子が悪い時、必ずしもブレーキディスクやブレーキキャリパーといった、組み込まれている部品やパーツだけが原因とは限らないことに注意しましょう。

 

■ブレーキフルードも劣化する!

ブレーキフルードも、エンジンオイルなどと同様に劣化する消耗品で、寿命があります。そのような時はどういった症状があるのでしょうか?

 

◇寿命は?

一般道や街中だけの通常の使用であれば、ブレーキフルードの一般的な寿命は2年~3年。つまり基本的に車検ごとの交換で問題ありません。とはいえ、頻繁に高速道路や曲がりくねった道などを走行している人は1年以内には交換しましょう。また、必ずしも寿命ではなくても、何かのトラブルでオイルが漏れてしまっていたり、空気中の水分を吸って伝達力を弱めてしまったりすることもあります。

 

◇トラブルが生じている時の症状は?

ブレーキフルードの状態が悪い時には、ペダルタッチがふわふわしているような、いつもよりも踏み込まなければブレーキが効かない感覚があります。動作に問題がなくても、油が劣化していると、油圧管やブレーキキャリパーといった周辺の金属に錆や腐食を進行させることがありますので、ブレーキ周辺パーツの劣化が異常に早い時もブレーキフルードを疑いましょう。

 

ブレーキフルードの点検・交換は自分でもできる?

 

点検はまったく難しくありません。多くの乗用車ならば、ボンネットを開けた運転席側にフルードのタンクがあります。そのタンクのMAXとMINのメモリの間に液面があるかをチェックしましょう。MINのメモリよりも少ない時は、フルードが漏れている可能性が高いのですぐに修理が必要になります。

 

ブレーキフルードの交換・補充は、初心者には難易度が高いです。というのも、ブレーキフルードは、エンジンオイルやバッテリー液などとは異なり、ただ交換や補充をすればいいのではなく、エアーを混入させないように気を付けなければいけないからです。それにブレーキは安全のために特に重要な部分なので、ディーラーやカー用品店、整備工場などで専門の整備士にお願いしましょう。

 

まとめ

今回はブレーキフルード(ブレーキオイル)についてご紹介いたしました。

 

基本的には車検の時に定期点検が行われるのでそれで十分ではありますが、なんとなくブレーキに不調などを感じている時はブレーキフルードが漏れている可能性もあります。ブレーキは、安全運転のために非常に大切な部分ですので、異変があったらすぐに整備士に相談しましょう。