雨の日のスリップを防ぐ!秋雨前に確認したいタイヤの溝チェックの基本

秋は秋雨前線の停滞や台風などの影響によって、雨天での走行が増えるシーズンです。車のタイヤが劣化していないか、しっかりと点検しておきたいタイミングと言えます。
そこで今回は、まず劣化したタイヤの危険性について整理し、続いて日常的にできるタイヤの点検方法について解説します。
目次
秋雨シーズンに気を付けたいタイヤの危険性

まずは秋雨の時期に知っておきたい、劣化したタイヤの危険性についてチェックしていきましょう。
◇雨天時に制動力が落ちる
タイヤの溝が浅いと、路面とタイヤの間の水が十分に排出されず制動力が低下します。JAFのテストによれば、濡れた路面を時速100kmで走行した場合、タイヤの溝の深さが7.6mmでは47.6mで停止したのに対し、溝の深さが3.1mmまで摩耗したタイヤでは停止するまでに70.5mかかり、制動距離が約1.5倍に伸びています。
参考)
摩耗タイヤの検証(JAFユーザーテスト) | JAF
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/driving-environment/wear-test
雨天時のスリップ事故を防止するポイントはなんですか? | JAF クルマ何でも質問箱 https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-natural/subcategory-heavy_rain/faq245
注意したいのは、毎日車を使っていると慣れてしまって、制動力がかなり低下してしまっていても気づきにくいことです。日頃から意識的にタイヤの状態を点検する必要があります。
◇カーブでコントロールがきかなくなる
濡れた路面上でタイヤのグリップが落ちていると、カーブで車体が外側へ膨らみやすくなったり、後輪が滑ったりする危険性も高くなります。さらに、秋は濡れた落ち葉などによって車のコントロールを失いやすいため、きちんとタイヤをメンテナンスしておくことが大切です。
タイヤの溝の点検方法

タイヤの交換時期の目安は、走行距離3~4万キロ、使用開始から4~5年程度とも言われています。走り方によって摩耗が進んでいることもあるため、以下のようなチェックを定期的に行っておきましょう。
◇スリップサインの確認
わかりやすいのは、タイヤの溝の中にところどころ設けられている「スリップサイン」を確認する方法です。タイヤが摩耗して、スリップサインが接地面と同じ高さまで露出している場合は、タイヤが使用限度に達していることを意味します。特に内側だけが減る偏摩耗は外側から気づきにくいため、接地面の幅全体を見ることが大切です。
◇コインを使ってチェックする
10円玉を使って溝の深さをチェックする方法もあります。タイヤの溝へ垂直に差し込み、「10」の数字がどの程度隠れるかを確認する方法です。
「10」の数字の上端から、そこに一番近いコインの縁までが約1.6㎜(法律上のタイヤの使用限界)なので、10円玉の頭の方から差し込んで、「10」の数字が隠れないようであれば、溝がかなり浅くなっている目安になります。ただし、この方法は簡易的な目安なので、異常を感じたらタイヤ販売店などで正確に測ってもらいましょう。
◇溝以外の異常もチェック
タイヤは溝の深さだけでなく、ひび割れ、偏摩耗、傷、膨らみ、異物の刺さりなどもしっかり確認しておきましょう。
まとめ
タイヤの溝は少しずつ浅くなっていくため、一見変化がないように思えても、知らない間に雨天時の制動距離が延びていたり、カーブでの横滑りが起こりやすくなっていたりする可能性があります。雨の多い秋の前には、スリップサインなどで残り溝を確認するとともに、ひび割れ、膨らみなどの異常がないかも確認し、問題があればしっかりメンテナンスをしておきましょう。