雨の日はブレーキがきかない?対処法やドライブの注意点
雨の日は晴天時に比べ危険度が高まると言われています。原因として視界不良が挙げられますが、ブレーキがききにくくなることも原因の一つです。
埼玉では春から夏にかけて降水量が多くなっていきますので、雨天時はブレーキに関してどういった問題が生じるのかといったことや、気を付けなければいけないことについてしっかり理解しておきましょう。
参考)埼玉県さいたまの気候(気温と降水量のグラフ(雨温図))
https://weather.time-j.net/Climate/Chart/saitama
目次
雨の日はブレーキの制動距離が伸びる
ブレーキで止まるまでの距離は「空走距離」と「制動距離」があります。空走距離は「止まろう」と考えてからブレーキを踏む瞬間まで車が走る距離のことです。制動距離はブレーキが踏まれてから実際に車が止まるまでの距離。これら2つの距離を合わせたものが「停止距離」です。
雨の日は事故の発生件数が非常に増えますが、原因として視界不良のみならずブレーキがききにくくなる問題もあります。制動距離が晴れている日の約1.5倍に伸びてしまうのです。
さらに路面が濡れている時は、スリップしやすくなったり、「ハイドロプレーニング現象(路面とタイヤの間に水が入り込むためタイヤが浮くような形となりブレーキが制御不能になる状況)」が生じることもあります。こうしたことが原因で雨天時の事故の増加につながっています。
雨の日の安全運転のためのポイントは?
埼玉でも春先から夏にかけて雨が多くなりますが、以下の点をよく確認し少しでも事故を防げるようにしておきましょう。
◇ポイントその1——スピードは極力落とす
雨が降っていると「早く目的地に着きたい!」という気持ちが強くなり、自然とアクセルを踏み込んでしまう危険があります。雨の日は晴れている日よりもむしろもっとゆっくり到着する気持ちで、スピードを落としましょう。特に待ち合わせの時間に間に合わないと行ったことがないように、時間管理をしっかり行って余裕を持って出発することが大切です。
◇ポイントその2——タイヤが劣化していないかなど、こまめなメンテナンスを
タイヤの空気圧も制動距離に影響しています。天候はコントロールできませんが、車のメンテナンスを万全にしておくことであればコントロールできます。雨の日に慌てなくて済むように、日頃からメンテナンスをきちんと行なっておきましょう。
まとめ
今回は雨の日にブレーキの制動距離が長くなってしまうということと、安全対策についてご紹介してきました。
特に季節の変わり目は雨が多くなる上、色々スケジュールも詰まって急がなければいけない状況も多いものです。スピードが上がるにつれて事故の危険性も高まるということを押さえて、慌てなくて済むよう時間管理も十分に行っていきましょう。