カーリースの残価設定って何？

カーリースは頭金がいらず、月々一定額を支払っているだけで車を利用できるため、手軽な移動手段を必要としている人たちから人気です。

しかしそのカーリースの仕組みでよく耳にするのが「残価」という言葉。

この残価とは一体どういった意味なのでしょうか？　このサービスの仕組みをきちんと理解し、スムーズに契約を行えるようにしていきましょう。

カーリースのしくみ

カーリースは車の貸出サービスです。車の貸出といえば「レンタカー」が昔から定番ですが、カーリースはレンタカーよりも貸出期間が長期に設定されていることが特徴です。レンタカーではせいぜい1日か2日、長くても1ヶ月程度の貸出ですが、カーリースは3年、5年、７年といった長い期間の契約をします。

長期に貸出をするため、残価が設定されています。残価とは長期の契約が満了した時の車の価値のことです。たとえば5年契約の場合5年後に残っている車の価値がいくらぐらいなのか計算し、これを車両価格から前もって差し引いて契約月で割り、月々の支払い価格を決めるのです。

基本的な月々の支払額＝（車両価格－残価）÷契約月数

この残価という仕組みがあることで、このサービスには多くのメリットがあります。

◇月々の支払いが安くなる！

購入であると車両価格のすべてを支払わなければいけませんが、リースの場合ならば、契約が終わった後の車の価値、残価分までは支払いをせずに済みます。当然その分だけ月々の支払いが安くなり、頭金もいらないことがメリットです。

◇気軽に新車に乗れる！

レンタカーも毎月の支払いをしながら乗っていく形ですが、リースは自分で乗りたい車を選んで乗れるのが大きな特徴です。まさにカーリースの大きな人気となっている点はこのポイントと言えるでしょう。

あくまで貸出であるため自由なカスタマイズはできないこと、返却時に原状回復をしなければいけないことには注意が必要ですが、それさえ気を付けておけば購入した場合とほとんど同じように乗ることができるのです。

◇メンテナンスや車検費用を含むプランも

カーリースはメンテナンスに必要な費用や、車検の費用もすべて含まれている「メンテナンス・プラン」もあります。

残価を支払わない分、月々の支払額が安くなりますので、メンテナンス費用を含めたプランでも無理なく支払いができるのです。このプランを選べば、車の維持費が月によって大きく変動せず、家計管理の負担が軽くなります。

カーリースの「残価」とは契約満了後にその車を下取りした時の価値のことです。それを前もって計算し、車両価格から差し引いた分だけを支払っていけばよいところが、カーリースの料金が購入よりも安く済ませられる秘密と言えるでしょう。

最近は貸出サービスも柔軟なものが増えている傾向があります。こうしたサービスを活用して、ぜひ手軽にカーライフを始めてみましょう。